健康情報一覧
アーカイブス・甲田光雄講演抄録 1988~1994 No242013.09.30
難治病から抜け出す方法について
94年8月の朝礼から
極簡単に言えば、基本は少食です。少食になれば80%は治るでしょう。少食といっても、何でのいいというわけではありませんが、(玄米食、菜食、青汁、柿茶、スイマグ、生水を飲食)飽食の生活を続けて来た結果、内臓の疲労が溜まり病気が現れたので、その原因となる食べ過ぎをやめ、内蔵に休憩を与えその働きに余裕をもった少食にする。病気を生み育てた体内環境を一変させるには、食の改善が一番です。断食・少食・生菜食をすると、体は浄化モードになります。体内のゴミが一気に出ようと働き始めます。皮膚からも、腸からも、尿からも、耳からも、目からも、鼻からも、呼気からも・・・老廃物は噴出します。
人は難病になると、災害に遭ったように、何で私が?何も悪いことをしてないのに!あるいは、他の人と同じことをしているだけなのにと考えがちです。人間は平等に扱わなければいけない存在ではあるけれど、生まれ持った肉体は、不平等です。みんな違っています。頭の良い悪い、顔の形、内臓の働きなど、同じような生活をしていても影響が異なってしまうものです。弱点を克服しそれを強みにして生活していくために、自分にはどんな食べ物をどれくらい食べるかを知るために病気は良い機会となります。病気になることは、心と体を振り返り、生きる意味を探求する神様からの贈り物とも言えるでしょう。
さて実際に難病になってしまったら、クスリを飲んでいないで、体重に余裕がある人で胃腸が丈夫な人の場合は、生菜食に入れば、難しいと思われる病気も、まもなく好転の兆しが自覚できるようになります。副腎皮質ホルモンなどを長く服用していると、急に止めると、非常に激しいリバウンドが起るので、治っていく気がしないし、危険な場合もあるので服用しながら生菜食しなければいけない場合もあります。
次に、胃腸が弱い場合やはじめから痩せている場合は、玄米クリーム食を続け、胃腸を丈夫にしてからということになるので、難病根治の秘法と言われる、生菜食・断食に入る準備をしなければならず、それだけに数年も費やすことになるという忍耐と辛抱がいるケースも少なくありません、最近の患者さんは。断食ができるようになれば高血圧症や糖尿病diabetes(成人病)、高コレステロール血症、アレルギー性疾患(花粉症・鼻炎・アトピー性皮膚炎・喘息asthma)など夢のようにスルスルと治っていきます。
しかし、病気別の特別な注意も沢山あります。通風の方などは、発作が出やすいですから、断食より青汁少食の方がいいです。結核の場合も、カラシ湿布や毛管運動を少食のもと行なう方がいいです。この場合、お魚を毎日200gくらい食べる必要があります。腎臓病の場合は、人工透析や腎不全以外の方ですが、毛管運動を1日12回(足枠をはめて)が必要です。生菜食療法が救世主となるので是非実行してみてください。ガンの方は断食・生菜食と裸療法(1日11回)、心臓病の人は毛管運動1日20回など運動療法を実行することが必要でしょう。
長年の経験から次のように思います。
いくら治るといえども少食・断食療法に向いていない人
①食べる以外に生きがいのない人、大きな目的や使命、目標がない人
②自分の治療方針を自分で決定できない人。家族が反対している人
③痩せるのが怖い、嫌だと思っている人
早くよくなる人
①素直で、信じたらずっと、いつまでも、あせらず続けられる人。
②遠くから来た人、苦労してやっとめぐり合った人。