健康情報一覧
アーカイブス・甲田光雄講演抄録 1988~1994 No102012.04.26
< これらの内容中 社会的、医学的情報などは当時のものであることをお断りしておきます >
リウマチ根治への道 1989.8 甲田医院・リウマチ克服の会にて
リウマチは中々治しにくい病気なのですが、Yさんのように余り深みにはまらないうちに早く断食をすれば回復もしごく順調に進みます。またTさんのように痛みがきていてもう少し病勢の進んだ段階でも、じっくりと少食に取組み断食を根気よくくり返せばこのように検査をしても(-)と治ってしまうのです。確かに同世代の若い女性達が青春を楽しんでいるのに、食べたいものを食べられないといったつらい過程を経てこられましたが、私らの目からみれば、そうした我儘放題をして幸せと思っている女性達のほうが先々でどんな不幸が待構えているだろうかと心配です。 一方、Tさんは運命が開けてきたじゃないですか。Fさんに到ってはどうですか。長年歩けずにおられたのが、七年も八年もかけて年毎に少食にしてゆき、今では青汁一杯と玄米ごはん100グラム程と豆腐の一食で一日中出歩いてこんなに元気で若くいられるんですよ。こんな芸当ができれば、リウマチを治すのは朝飯前です。立派な先例ですナ。
このようにリウマチを治すには少食になるしかないのです。それをできない者は治すこともできない。「これだけ沢山食べ物が豊かにある国でどうして私だけが何も食べられないのか」といったヒガミ根性では病気は治せないのです。たとえ他の人がリウマチにかからなかったとしても色んな欲望にふり回されていたら、いずれは別の病気に苦しむことになります。高血圧から心臓病や脳溢血で倒れたり、糖尿病や肝臓病で苦しんだり、ガンと判って悲嘆にくれたりの道を辿るのでしょう。どの道少食を守れない人は滅びの道を歩むようになるのです。これを守った者だけが無病、健やかで長生きできる資格を得るのです。
今、皆さんがリウマチに罹っているというのは、正しい神の道へ入るために天が「あなたのしていることは誤っておるぞ」と警告を発して反省を促しておられるということなのです。だから、リウマチという病気を通して正しい道に立帰らせて貰えるという感謝の心根で素直に誤りから抜け出さないといかんのです。腹をくくってしまいなさい。自分は食べずにその分を人様に差上げる、そして人様にこの健康法をお伝えして、その方も自分も幸せになるといった、いわば菩薩の行をするのです。
しかしながら大抵の方はリウマチになれば、現代医療で薬に頼り、鍼灸、温泉療法やマッサージだと走り回ってジタバタなさるけど、そんな枝葉末節に囚われていて、肝心の菩薩行を実行しなかったら、真には治ってきません。逆に少食の実践という菩薩行を行っておれば余計なことに心を動かさずとも治って参ります。ところが、この行を実践しようとすると感謝の念がなければやり抜けないのです。即ち日々感謝の気持ちを持っておればこそ玄米に豆腐、生野菜といった少ない食事で不平も出ませんで、それでいてご当人は幸せなのです。そしてこういう境地にならないとリウマチを初めとして病気は治せない仕組みになっているのです。ですから「私は何故まだ治らないのか」と思ったときは「ひょっとしたら私はまだ食べ方が多いのではないか、まだ不満の気持ちが強いのではないか、愚痴が多くて感謝の念が薄いのではないか」とよ~く反省されたらよろしいのです。
ところで、皆さん「自分は食べられないんだ、情無いことだ」とか「食べてはいけない、食べたいがとにかく我慢しなければならない」といったふうに気持ちが落ち込んだり、自分と闘ったりし過ぎてはいけませんヨ。そう思えばストレスとなって溜まりいつか爆発します。そうではなくて、自分のお腹の調子を良い状態にと心掛けゆくことです。つまり身体にとって必要以上に食べれば身体は重くなり、食べなかったら軽くて気持ちがいいのですから、身体が気持ち良い様に考えて食べてゆけばいいのです。それを逆に口を喜ばせてしまうと身体は苦しむ結果となるのです。こうしたことも、ある程度の年数経験しましたら次第に解ってきます。リウマチも程度が色々、若年性リウマチなどという厄介な病気でもやはり理屈は同様でして、要は断食も含めまして少食にして宿便を排泄してゆかなければなりません。排泄直前には一時的に痛みが強くなりますが、出た直後にはスッーと引くという宿便と痛みの因果関係がよく判るでしょう。それにアジをしめて時々断食する習慣をつけていくことです。